オバマが盗聴を認めた

2013/10/29

米大統領オバマがドイツの首相メルケルの携帯電話からの会話を盗聴していた疑惑が報道され、波紋を呼んでいる。アメリカ国家安全保障局(NSA:National Security Agency)の有力者の証言によれば、オバマ氏がメルケル首相に対するスパイオペレーションのことを知っており、大統領本人からもスパイを続けるように支持していたという。オバマ大統領は本疑惑を受け先週の火曜日、このように発言し、”メルケル首相の携帯電話は今監視されていない、これからも監視されない。もし、NSAがスパイしたことが事実で、私がそれを知っていれば止めていただろう”。しかし、本発言に疑問を抱く人が多くいることは確か。なぜなら、過去に監視していたかについてまったく触れていないことだ。
2002年からこのスパイオペレーションが開始し、2010年からメルケル首相の携帯電話からの会話を監視できるようになったという。メルケル首相が暗号化された携帯電話を使っていたが暗号を解いてまで彼女の発言を知りたかった理由は何だったんでしょうか。
メルケル首相がオフィスから有線電話を使って、他国首脳とやり取りをしていたが今回の盗聴の対象にならなかったそうだ。
ドイツのBild am Sonntag新聞は、NSAのある職員が”オバマは、メルケル首相を信頼していなかったので全ての発言を知りたかった。”と発言したと報じた。
盗聴はドイツの法律では犯罪行為に当たる為、オバマ氏が罰を受けるべきだという意見もドイツ国内で広がっているという。
一方、アメリカ国内ではオバマ氏の味方する声もある。共和党下院議員のPeter King氏、”オバマ氏謝る姿勢をとるのをやめたほうがいい。NSAのチーフとして一緒に戦うべき。NSAはアメリカに限らず、フランス、ドイツ、ヨーロッパ国々も守ってきた。アメリカからの有力情報がなければドイツも過去にテロを受けていただろう。”と報道陣に対してコメントをした。
国際政治に最も影響力のある、最も仲のいいと言われていた両国の関係、今後どうなるのか。両国は今回の問題をどのように解決していくのか、それが日本も含め各国、そして緊迫状態がずっと続いている世界平和にどのような影響を与えるのか気になるところです。

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