4K技術の全てを5分で分かるページ

2017/04/08

仕事つながりで4Kテレビを使っている。

映像が奇麗で見やすい。色と色の境目がはっきり見えるので全体的に透明感がある画像になります。

近くから比較的長時間見ているが目にストレスをあまり感じないですね。

褒め言葉ばっかりだが、ここまで使ってみた実際の感想です。

では、4Kテレビは何なのか、どんな技術が応用されているのか、今までの技術とどこが異なるのか、そもそも4Kテレビのメリットとデメリットな何なのか軽く掘り下げてみようと思います。
4Kとは、横約4000ピクセル、縦約2000ピクセルの高解像度の映像を作る、表示する技術です。 

4K2Kと言われることもある。

Kは1000を表す単語Kiloを意味するので4K2Kの意味は直ぐ分かると思います。

実際にはこの値は細かく、主にテレビやパソコンで採用される横3840、縦2160ピクセルの種類とフォトカメラやビデオカメラなどで採用される横4096、縦2160ピクセルの2種類に分かれる。

縦と横のピクセル数を掛け合わせるとカメラなど買う時によく気にする画素数になる。

4Kの画素数は2種類それぞれ829万4400、884万7360になる。

この数字が大きいほど表現できる色が多くなるのでより自然に近い画質になる。

そして4K技術を採用し、4K画質の映像を表示出来るディスプレイパネルを使ったテレビを4Kテレビと呼んでいる。上で述べた通りその画素数は829万4400になる。

数字だけでは、イメージしにくいので現時点で日本最高解像度の放送であるフルハイビジョン、正式名称はNHK BS Digital Hi-Vision、と比較してみます。

フルハイビジョンを採用したテレビでは、横1920縦1080ピクセルの解像度、1920と1080を掛け合わせた207万3600画素数の映像や画像をフルスクリーンで表示できる。 

この画質でも十分奇麗だと思うが4Kテレビはそのちょうど4倍の画素数(画質)をもつのでどれだけ奇麗なのか直ぐ想像できると思います。


4Kテレビの特徴は画面が大きくなればなるほど明確になる。

画面が小さいと人間の目ではその違いを区別できないと言われている。

たまに大型電気屋さんに行く時テレビコーナによるが50インチ以上の大型テレビが目立つ。

フルハイビジョンテレビと4Kテレビが混じっているので比較して見ればその差はよくわかると思います。

確かに映像のきめ細かさが大きく異なります。 

下の図はSonyが正式なサイトで4K映像について説明したものです。

この図から見ても映像のきめ細かさがフルハイビジョンの映像と比較してどれだけ違うのか直ぐ分かります。

こちらも是非:Sonyの現状を1000文字で表すと...


4Kテレビは良いことばかりではありません。


ちょっとした課題もあります。

これは、4K解像度の映像があまりないということです。 

4Kテレビは2011年の12月に東芝のREGZAで市場に初めて登場して2年以上経つがその認知が一気に上がったのは2013年で、Sonyの4KテレビBRAVIAの印象的なコマーシャルの影響が大きいという評論家も多数いるようです。

もちろん商品力がなければいくら宣伝しても流行らない。そういう意味では比較的新しい技術とも言える。

ちなみに2013年は4Kの元年と言われているようです。

 確かに現在地上波放送はフルハイビジョンであり、売られているビデオでもブルーレイが一番高解像度1920x1080でフルハイビジョン。

まだフルハイビジョンが主流なのです。 

そこでテレビメーカから提案されたのは「アップコンバート機能」というものです。これはフルハイビジョン以下の映像を4K映像に変換する技術で、ほとんどの4Kテレビに搭載されているようです。

これがあれば4Kコンテンツがなくても4Kテレビが十分楽しめる。4K動画が撮れるカメラ性能のスマートフォンまで出ている時代だからこの課題は直ぐ解決できると思いますね。

その内、4K放送も始まる。今年試験放送を開始するように設備準備が進められているようです。

4Kテレビをユーザ視点から言えば価格が通常のテレビより高いところが1つデメリットと言えるでしょうね。


発売当時は1インチ1万円という評価基準があったようだがこの2年間で半分近くまで安くなっています。 

価格.comで検索してみたが人気のBRAVIA 55インチ)が30万円前後で販売されているようです。

技術も進歩する、ニーズが増えるにつれ価格も落ちる。さらに安くなることは間違いないと思います。


いろいろ書きましたが最後に結論として言えば、4Kテレビには魅力がある。

大画面で圧倒的な奇麗な映像を楽しみたい人は今買っても価値はあるものだと思います。