”Resilience”、複雑化する社会を生き抜くにはこれが必要

2014/04/21

Resilience(レジリエンス)という言葉は聞いたことありますか。困難に立ち向かう力、精神的な回復力、逆行を乗り越える心の強さなどを示す心理学用語であることを知りました。英和辞典をひいてみるとResilienceという言葉には「跳ね返り、飛び帰り、弾力」などの意味がある。心理学で使われるようになったのは、第2次世界大戦時のホロコーストを体験したある人が1970年代に自分の過酷な体験をもとに人間の心の強さについてこの言葉を使って話したことがきっかけだそうだ。

レジリエンスの考え方では人は2種類に分類される。
困難な状況に陥っても立ち向かって行ける心の強い人と困難に絶えず沈んでしまう人。
何が違ってその差は生まれるでしょう。生まれつきなのか、それとも生まれた後身に付いてしまうのか。
京都大学のある研究グループがその違いについて研究結果にまとめています。
その結果によれば、精神力のある人と無い人を分ける明確な特徴があるそうです。

1つ目は、感情表現が激しい人は諦めがはやく、精神的に弱い人、心が折れ易い傾向が強いという。けん玉を使った実験で、けん玉を外した時のリアクションが大きい人がほぼ全員20分以内に諦めた。反応が多いと集中力が切れ易いので取り組んでいることに力が入らない。目標意識を持てないのでちょっとした失敗で自信を無くしてしまうところが大きいな原因だと説明している。説得力のある解説でした。確かにやっていることにいちいち感情的になれば集中できないことは分かる。また、一回失敗してしまうとその失敗がトラウマとなり同じ場面をさける(諦める)、力を十分出し切れないこともあると思います。苦手意識は意識して変えようとしない限り直らないのでこれも影響すると思います。

2つ目は、行動を開始する前に最初から無理だと自分に決めつけたり、これは私に向いていないなどネガティブのことを考えたり、発言したりする人も諦めがはやい傾向があるそうです。確かにやる前に出来ないと思ってやる、出来るかも知れないと思ってやる、あるいは絶対出来ると自信を持ってやるとでは想像してみればその差は明らかだと思います。

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ではこれらは、生まれ持ったものどうしようも変えられない性質なのか。
ちょっとした訓練すれば克服できる。訓練方法は、あえて落ち込んだ時のことを振り返らせてそこからどのようにして這い上がったのか思え出させる。そうすることで出来る自分を発見し、自信を持つようになる、直面している問題に対して解決方法を思いつくことが出来るという。既にこの方法を研修として日本のとある会社で実施してみたところ、実習生からトレーニングを受ける前と比べて物事により明るく取り込むようになれたというコメントがありました。実際に成功例もあるようなんですね。
また、この方法の効果がアメリカのある会社でも実証されている。その内容は、従業員の集中力を維持する為にブドウ糖を下げない効果のある食事を提供する(ブドウ糖が少なくなると集中力が低下する。それが感情的になり易くする)、休暇時間で運動できる設備を提供するという2つのやり方だった。従業員が運動をやる時に5分で〜キロを走るとか明確な目標を立ててやることによって体力の限界を乗り越える、目標を達成する喜びを感じるなど良い癖が沢山つくところがポイントだそうだ。その結果、従業員の8割が心の面で改善があったとコメントをしている。
滝を探さなくてもどこでも、いつでも出来るのでやってみてはいかがでしょうか。