天才的なアイデアで数々の斬新な製品を生み出し世に送り出しました。ずば抜けたリーダセンスで世界トップを走る会社を作り、引っ張っていった名CEO。また、環境に優しい職場作りにも力を注ぎ込んだ。亡くなってもう3年経ちますが彼に関する伝説、うわさ話、思い出話がまだまだ世の中を独占するApple製の商品達と一緒に語り続けられている。彼が成し遂げた業績は間違いなく業界、いやビジネス世界でもトップだと思う人は結構いるんじゃないかな。
ジョブズ氏は個性がある人物です。自分の考えを貫く、そして実現できる男らしさも著者からみて魅了的です。
一方、彼と一緒に働くのが大変、考えている事が読みづらい、着いていくのが面倒くさい、相手の事を一切考えないなどクレームも多く有る。
象徴するのは彼が送ったメールです。短くて冷たい、分かりづらい、従業員に送った場合は理解しないと怒る。
では、スティーブジョブズが送った短い、珍味のメールをいくつか紹介しようと思います。
1. あるお客さんから、iPhone4の周りの金属部分を持つと受信出来なくなる、修正しませんかというクレームに対してジョブズ氏が次のようにあっさり返信した:
そんな持ち方をやめればどうでしょうか。
画像はwww.engadget.comから |
我々をほっとおいてください。
3. あるセールスマンあるいはビデオ編集者が最新Macbookにファイヤーワイヤーポートが無い事に不満があるとジョブズ氏に伝えています。それに対してジョブズ氏が次のようにファイヤーワイヤーポートの必要性が無い事を分かりやすく伝えた:
この数年間発売されたビデオカメラは全てUSB2コネクタが採用されている。確かに2008年に発売されたMacbookはUSB2ポートを採用している。
4. あるユーザがiPhoneに埋め込まれた位置特定、追跡ツールが居場所を全て記録していると不満を感じiPhoneをやめてAndroid端末に切り替えようとしていることをジョブズ氏に伝えています。それに対してジョブズ氏が次のように返信している:
ああ、そう。確かに彼らはそんな事はしない。我々は追跡なんかしない。出回っている情報は間違っている。
追跡ツールの情報を記録して使っているかどうか分かりませんがジョブズ氏のメール返信は短くて分かりやすい。返信をもらって「あ、そうですか。分かりました」と思っただろうね。
5. アップル製品に限定した広告プラットフォームであるiAd(開発したiOS向けのアプリに広告を埋め込む事が可能になるサービス)がなぜiOSのみに限定されるのか、AndroidやBlackberryなど複数のプラットフォームでも対応出来るようにしないとGoogleにマーケットを独占されますよ、手を組んでマーケットを取り戻そう、Googleを手に入れようと提案したメールに対してジョブズ氏が次のように返信した:
ところで君は素晴らしいセールスマンだね。提案に一切触れず、熱心に提案するSriniさんをほめるだけのこのメールからジョブズ氏の自分が決めたことにいかにまっすぐか伝わる。
6. あるユーザが自分のMacbook Proに水をこぼして壊した。そしてApple Care保証があるから大丈夫だと思っていたら修理に300ドルも払わないといけなくなった事に不満を感じてジョブズ氏にApple社に絶望したと文句を言いました。それに対してジョブズ氏は次のように返信した:
あなたが自分のMacbook Proに水をこぼしたのは事実だ。これは精密機械なので水が嫌い。自分に怒るより、怒る相手を探しているようにしか思えない。
正直冷たい返信メールです。お客さんに対する凄い対応です。でも水をこぼした責任は自分にある。PCの周りに水をおかない方がいいですね。
7. あるユーザが第一世代Apple TVにairplay(iPhone、iPad、iTunesなどで再生されている動画や音楽、画像を家庭内のネットワーク経由で他の端末にストリーミング再生する機能)がサポートされていない事に不満を感じてジョブズ氏に文句言っている。それに対してジョブズ氏が次のように返信した:
これは用途が異なる技術だ。第一世代appleTVは、あなたが買った時の機能を全て果たしている。
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8. あるお客さんがapp storeで間違って自分が欲しがっていたバージョンと異なるバージョンのアプリを購入してしまい払い戻しが出来ないことに腹が立って「何って詐欺師なんだ」で始まるメールをジョブズ氏に送った。それに対してジョブズ氏は次のように返信した:
既に9件も払い戻しがあったよ。じゃ、誰が詐欺師だと思う?
画像はemailsfromstevejobs.comから |
9. Appleが「iPod」という言葉がiPodRipというツールに含まれているとしてツールを開発した会社を訴えた。もちろんツールを開発した会社が不満を言った。これに対してジョブズ氏が次のようにメールした:
ツールの名前を変えて下さい。そんな難しくないことだろう。この後、ツールを開発した会社が仕方なくツールの名前をiPodRipからiRipに変更した。
10. 海外向けiPadの発表が予定より一ヶ月も遅れているのに詳細な説明がないことに不満を感じたある人がジョブズ氏に説明を求めた。それに対してジョブズは次のように返信している:
気は確かか?我々は力をつくしている。責任を果たすため、グレートな打ち上げを実現する為に十分なユニット(部隊)が必要になっている。この返信からジョブズ氏の焦っている様子が伝わる。完璧を求めるジョブズ氏、時には焦る。
確かに短くて冷たい、ぱっと読んで分かりづらい表現もある。言葉がきついのもあるが、よくよく読んでみるとシンプルで以外に分かりやすい。Apple製の製品と同じように!
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そしてスティーブジョブズ氏の考え方、行動力、名言、他と違う個性的な生き様などについて書かれた下記の本を読めばこれからの生き方にヒントになることを見付けるかも知れない。
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